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二次試験;対策

 特殊すぎだよ!一橋の二次試験!



英語

1.二次試験の英語

二次試験の二日目、午前に行われる一橋大学の英語は試験時間が120分、4つの大問で構成されている。文章や問題の量が東大や有名私立と比べて少ないが書かせる問題が多く、思考力を問われるために時間がかかることが特徴である。ゆえに日頃から自分の考えや答えを記述する訓練が必要である。また、一橋大学が社会系大学であるために文章のジャンルが高度な社会問題である傾向がある。従って、時間に余裕があるときは新聞や社会問題に関する評論文を読んでみると良い。因みに、どの学部も英語の配点は4分の1以上と非常に高く、特に法学部と社会学部は英語が得意科目であることは合格の必須条件である。

2.種類別試験対策

・Ⅰ&Ⅱ…長文読解

例年大問ⅠとⅡは長文読解問題である。文量はⅠとⅡを合わせて1500単語程度である。単語のレベルとしては前章で述べた通り、社会問題がテーマとなりやすいために高度な社会問題に関する単語が多い。問題形式は選択問題や日本語記述問題、英文和訳、空欄補充問題が多い。選択問題は英答が多く、答えの選択肢の文が長い。ゆえに文中で解答者をひっかけることがあるので、なんとなく似た単語があるというだけで解答すると間違えることが多いので要注意である。日本語記述問題は解答に字数指定があることが多く、指定字数が30字前後で厳しいものとなっている。あるいは100字から150字という長い記述の場合がある。よって文章をミクロ的な視点で捉えることとマクロ的な視点で捉えることの両方が求められていると言える。英文和訳は日本語記述式であり、文法のレベルとしては比較的平易で、確実に得点したいところである。文章の内容に即した自然な日本語を記述する力を要される。空欄補充問題は内容理解を求められる問題と文法力を求められる問題の2種類があり、選択式や記述式の2形式である。ここにおいて注意したいのは選択式である。選択式空欄補充問題は複数の空欄に適する語を選択するために一つ間違えると全問間違えとなる問題が多い。例年、社会問題に関する評論文が多いが、エッセイや小説が文章になることもあるので要注意である。

・Ⅲ…自由英作文

例年大問Ⅲは自由英作文である。問題形式は用意された3つの英語の主張文や疑問文のうち1つを選び、それに関して120語から150語の英文を記述するものと

なっている。記述のスタイルとしては、主張文に対して賛成文または否定文を記述するスタイルと疑問文に対して自分の考えを記述するスタイルの2つがある。形式的に記述できるのは前者のスタイルであり、自由な発想で記述できるのが後者のスタイルである。近年は3つの課題文のうち疑問文が用意されている割合が多いので後者のスタイルで記述する練習は必須である。また、どちらのスタイルもレベルの高い単語や文法を披露するよりも論理性のある読みやすい文章で記述することが重要である。因みに噂ではあるが、大問Ⅲを採点するのは一橋大学の外国人講師であるらしい。従って、誰も思いつかないような考えを論理的に記述すると得点が非常に高くなる。常にオーソドックスな社会問題に対して自分の考えを英語で述べる訓練が大切である。当然のことであるが、単語と文法のミスや指定された字数を守らないこと、どの課題文を選んだのか明記しないこと、文章の終わりに何語使用したか明記しないことは論外である。最後に効果的な勉強法として学校や予備校の先生に自分が書いた文章を添削してもらうのを強く勧める。

・Ⅳ…リスニング問題

例年大問Ⅳはリスニング問題である。問題形式としてA問題とB問題があり、

各問題文は3回朗読される。A問題は選択式問題であるので確実に得点したいところである。B問題は英問英答の記述式であり、難易度が高い。対策として常に英語の文章を聞くことや市販の問題集、塾のテキストを解くだけでは不十分である。解き終わった長文問題の文章やリスニングのスクリプトを音読することやディクテーションを強く勧める。

3.平成23年度前期試験

全体的に例年と形式が変わったために、試験中に戸惑った受験生が多々いたと思われる。しかし、試験当日にどのような問題に面しても揺るがない自信を持つこととその根拠となる日々の英語の訓練が大切である。

・大問Ⅰ

内容は「素行に問題がある子供たちを預かる施設で、その施設の職員AviとYusufが、施設の方針を子供をあずけにきた親たちに説明しています。」という文章から始まり、対話式かつ図を用いられる例年にない問題であった。しかし文章は抽象度が低く、問題も平易で非常に解きやすかった。問題は7つあり、日本語記述問題と英文和訳、空欄補充問題であった。特に空欄補充が4つも占めていた。

・大問Ⅱ

内容は「本当の友情」であり、人間心理について説明した非常に抽象度の高い例年通りの問題であった。問題は6つあり、日本語記述問題と英文和訳、選択問題、空欄補充問題であった。人間の心理や行動を数パターンに分類して、それぞれ理解しているかを問う問題は頻出である。

・大問Ⅲ

例年通り用意された3つの課題文のうち1つ選び、それに関して120語から150語の英語で記述する形式であった。しかし例年と異なり、課題文の中に主張文が1つも含まれてなく、すべて自分の考えを記述するスタイルを要するようになった。賛否を記述するスタイルしか対策していなかった受験生の多くはここで大きく戸惑ったことであろう。

・大問Ⅳ

例年通りA問題とB問題で構成されていた。しかしA問題は空欄を英語で記述して埋めるという例年にない形式であった。B問題は例年通りの英問英答の記述問題であった。A問題の難易度は非常に平易であった。B問題も日々対策をしていれば解ける、標準的な問題であった。

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4.お勧め参考書

・「英単語ピーナッツほどおいしいものはない~金メダルコース~(南雲堂)」

第2章で述べたように長文読解の単語のレベルは非常に高く、社会系に偏っている。ゆえに一橋大学の英語で頻出する単語を網羅した単語帳は少ない。しかし、この単語帳は過去の一橋大学の入試問題に出た単語を用いているので、自然と頻出単語を網羅することになる。内容は英語のコロケーションとその和訳が次のページに載っているだけというシンプルな構造であり、非常に取り組みやすくかつ繰り返し勉強しやすい。価格は1000円でCD付きであるために非常にコストパフォーマンスは高い。

・「英文読解の透視図(研究社)」

48つのテーマ問題、24つのチャレンジ問題、52つの解説、そして卒業問題1つで構成される英文和訳の参考書の名著である。文章をいくつかの要素に分解して和訳するスタイルで、強調や省略、倒置、仮定法、比較表現に対する和訳の方法を指導する。基礎がなっていない人向けに付属別冊「英文読解再入門」で文中の要素について分かりやすく解説している。量が少ないので、この参考書を何周もすれば、一橋大学の入試問題の英文和訳は確実に得点できるであろう。因みにこの参考書のレベルは多少高いため、不安な人は「ポレポレ英文読解50(代々木ライブラリー)」から英文和訳の学習を始めると良い。

・「ジャンル別解説 英文読解の正体(プレイス)」

第1章で述べたように、一橋大学の英語は社会問題を取り上げる問題が多い。この参考書は現代社会問題の頻出テーマを12つ取り上げ、それに関する日本語の解説と入試問題の文章を載せている。取り上げたテーマの解説を読み込み、そのテ

ーマに関する背景知識を養い、続く英語の文章を音読することで体にそのテーマを染み込ませると良い。因みに、付属別冊に文章に出ていた単語・イディオム帳があるが、非常に見づらい。しかし、一橋大学の入試問題の文章に頻出する単語が多いので目を通すことを勧める。

・「『横山ロジカルリーディング講義の実況中継』シリーズ(語学春秋社)」

この参考書は、英語の評論文が米国のディベートの授業で最初に学習する“三角ロジック”なる論理に即して展開されているという考えから生み出された“ロジカルリーディング”という英文読解法を指導する参考書である。この参考書シリーズは【無印】、実戦演習①、実戦演習②の全3巻である。第1巻である【無印】は短く簡単な文章を通じてロジカルリーディングの基礎を積み上げるものとなっている。第2巻である実戦演習①は私立大学の入試問題を用いてロジカルリーディングの応用パターンを網羅し、選択式問題の解き方を指導するものとなっている。第3巻である実戦演習②は難関国私立大学の入試問題を用いて培ったロジカルリーディングを駆使して記述問題に取り組み、その文章の背景知識を養うものとなっている。この参考書は英文読解というよりも論理的能力を養うものである。そのため、英文読解だけに留まらず、現代文の読解や自由英作文、記述問題(特に国語の第三問である要約問題)にも培った論理をフィードバックできる。また、実況中継シリーズの特色として講師の色が強く参考書に反映されている。従って、講師に合う人は最高の参考書であるが合わない人は時間の無駄になるだけなので要注意である。

・「リスニングのトレーニング~中級編~(Z会出版社)」

この問題集はリスニングを記述で答える問題やディクテーション問題があることが特徴である。文章は難しくないので、選択問題など基礎を固めた後、B問題対策の第一歩として強く勧める。

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文責:経済学部1年 広報チーフ

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数学

【傾向】

一橋の二次数学では、120分の間に大問を5つ(すべて記述式)解きます。毎年確実に出題されるのが『整数問題』『確率』です。整数問題は学校の授業ではほとんど取り扱わないタイプの問題なので、苦戦する受験生も多いと思います。確率も余事象を利用するものから漸化式を利用するものまで様々あり、難易度は年によってバラバラ。ですが、確実に出題されるということが分かっているのですから、是非対策しておきたい分野でもあります。出題頻度で言えば『微分積分』『図形問題』『ベクトル』がそのふたつに続きます。微分積分は一橋にしては易しい問題なので、数学を得点源にしたい人はもちろん、そうでない人でも確実に取っておきたい分野です。図形問題ベクトルは融合問題として出されることが多く、図を描いて自分で方針を定める必要があります。問題文が複雑でも、図を描いて冷静に整理してみると解法の見通しが立つ、なんてこともあります。焦ってはいけません。

【対策】

ここが書きたかった!(笑) ちょっと調べれば傾向ぐらい分かりますもんね。

まず、今の段階でセンター数学何点ですか?マーク模試でも学校のテストでも良いです。8割未満の人は『基礎固め』に戻ってください。8割前半でも限りなくアウトに近いです。別に学校のテストの対策をしろ、と言っているのではありません。単純に「基礎力を試す」場として、それらが最も適しているのです。一橋と関係ない分野だから、といって切り捨てるのもご法度。後悔しますよ。

「そんなこと言われても数学苦手だし!」って人にこそ基礎を固めてほしいです。先生や友人に聞いたりして、何とか理解しましょう。自分が理解しているかどうかは、先ほど言ったように模試やテストで十分わかります。(ここからは本当に苦手で切羽詰まっている人へのアドバイスなので括弧でくくりますが、整数問題確率微分積分の対策を中心に行ってください。「毎年出る=みんな対策している」と考えた方が賢明です。皆が出来ているのに自分だけ出来ていない、というのは相当なビハインドになります。特に微分積分はオーソドックスなので、法社志望の人でも得点源にしておいて損はないです。それでは以下も続けて読んでください)

基礎は固まったけれど、まだ「一橋の問題形式に慣れてない」皆さんは、まず過去問をやってみましょう。120分オーバーでも良いのでとにかく考え、しっかりと答え合わせまで。この時に「しっかり解答を理解し、書き写す」ことが大事であり、さらにここで覚えるのは、「解答例」ではなく、「解答のプロセス」であり「考え方」です。一番誤解しやすいところです。特に整数問題でこの手段が活きます。極端な話、「こんな考え方があるのかー。へーすごいなー。けど何か納得いかねーなー卑怯だなー」で

大丈夫です。実体験です(笑) 初見の問題を解くときに、「そういえばこんな考え方あったなあ……」→やってみると答えが出てきた、ってことがあります。絶対にあります。俺は本試の整数がそうでした。

それから「同じ問題を何度も何度も解いてください」。一回やったくらいでは身につきません。実際にやってみれば分かりますが、ちゃんと答え合わせした問題でも意外と解けないものです。解けるまで何度も何度もやってください。まだ時間はあります。逆に、時間のあるうちしか地道なことは出来ません。基礎固めもそうです。やるなら今のうちです。

長々と書いてきましたが、太字+下線は俺が実践したことなのです。他にもいろいろ対策法はあるでしょうし、自分に合ったものを見つけてください。

◇参考書◆

俺が使ったのは「プラチカ」と「15ヶ年」、「一橋大学への数学(駿台模試過去問)」です。特に直前には15ヶ年をひたすらに繰り返していました。また、予備校の一橋模試も受け、その問題も解きなおしていました。

◇さいごに◆

最小限の努力で最大限の結果を、なんて屁理屈は大学受験では通用しません。最大限の努力で最大限の結果を出してください。その方が受かった時の喜びは大きいですよ。応援しています!!

文責:商学部1年 美化装飾チーフ

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国語

【傾向】

 制限時間100分で大問3題の構成。大問1では現代評論文、大問2では近代文語文など、大問3では現代評論文の要約問題、という構成になっています。他の国立大と比較すると、文系の大学であるにも関わらず国語の配点はあまり高くありません。多くの一橋大受験生が配点の高い数学や英語の対策を優先するため、国語の対策がおろそかになりがちです。ですから、国語の対策の有無が合否を分けるということも有り得ます。

 大問1の現代文では評論文が例年出題されています。大問1では漢字の書き取り問題や語句の意味説明問題が出題されます。センター試験に慣れすぎて書けないなんてことがないように普段から意識しておきましょう。また、記述問題は指定字数があまり余裕をもって与えられていません。本文中の一節をそのまま引用するのではなく、自分のことばで簡潔かつ的確にまとめられる力が要求されます。

  大問2では主に近代文語文(擬古文)が出題されます。近代文語文とは明治初期や江戸後期の文語調の文章のことです。近年の傾向ではこの近代文語文が大問2の主流ですが現古融合問題なども出題されています。完全な古文、漢文の問題は近年出題されていません。大問2の記述問題も指定字数に余裕はあまりないです。

大問3は評論文を読んで200字に要約せよ、という問題です。この傾向は近年変割っていません。一発で満足のいくような解答はできません。字数がわかる下書き用紙が用意されているので、じっくり練って200字の指定字数を最大限に活用しましょう。

【対策】

 僕はあまり国語が得意な方ではありませんでしたが、英語、数学の方が深刻なレベルで出来が良くなかったので、高3までは完全に国語は放置していました。高2までにした国語の勉強としては、学校の授業での問題演習と小テストが行われた漢字や古文単語の勉強くらいでした。高3の夏休みになると、一橋大の出題形式や傾向を駿台の夏期講習で知り、このまま無対策で受験期に突入することの無謀さを思い知らされました。特に大問3の要約の対策が必要だと痛感しました。

 そこで、大問3の対策として、夏休みの途中から一橋の過去問で要約問題を解き、学校の先生に添削してもらいました。ここで意識したのは、はじめのうちは時間を意識しないでできるだけ納得のいくような答案の作成に努め、秋に入るにつれて30分くらいの制限時間を設けて解くようにしました。完璧な答案を作成することはかなり困難なことで、模範解答を見ただけではあまり成長できません。可能な限り身近に信頼できる先生を見つけて添削してもらいましょう。

 大問1に関しては基本的には普通の現代文です。ただし制限字数が厳しいので該当箇所の切り貼りでは完全な解答は作れません。ただし、大問3の対策が進んでいれば筆者の考えていることを簡潔にまとめる力は十分ついているはずです。

 大問2の近代文語文ですが、古文漢文の知識はセンター試験があれば十分だと思います。一般のテストで近代文語文というジャンルが出題されることが稀なので、できるだけ多くの近代文語文に触れることが大切です。過去問や、予想問題(『一橋大への国語』や各予備校の模試など)、京都大学の過去問などに触れてみるのが有効だと思います。

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世界史

【傾向】

 一橋大学の世界史では、120分の制限時間内で記述形式の大問を3題解くことが要求されます。大問1題あたり400字の計1200字の記述量は、他の大学の世界史の問題と比較してもトップクラスの量です。また、量だけでなくその難易度も大学受験の世界において最難関といえます。マニアックな指定語句や、複数の地域にまたがっているような問題、広い視野や、正確な知識とその歴史的意義の説明が要求されることが多く、単純に歴史的事実を並べていくだけでは高得点は期待できません。もちろん400字という制限字数の中で出題者の意図に沿って自分の答案を仕上げる国語力も必要となります。第1問では、例年の傾向として主に中世ヨーロッパについて、第2問では近現代の欧米など、第3問では近現代のアジアなどからの出題となっています。

【対策】

 一橋大の問題が論述のみであるとはいえ、世界史の勉強でいきなり論述の対策を始めるのはナンセンスです。まずは細かい知識の習得ではなく、歴史の大きな流れをつかむことが大切です。おおまかな流れや基本的な知識が定着してから細かい知識を詰めていけば大丈夫です。一番スタンダードな勉強法は教科書をひたすら読み込むことと、一問一答形式の問題集や用語集を用いることにより、基本的な流れ、原因、出来事、結果、意義などを一通り覚えてしまいます。これだけでもセンター試験ならば8割はとれるようになります。ただし、インプットだけでは記憶は定着しません。僕はZ会の『実力をつける世界史100題』という問題集を繰り返し解いてアウトプットしました。世界史の問題集はこれ一冊!と決めて、ひたすら繰り返し解くことが大切です。どんな問題集が合うかは人それぞれです。自分の気に入ったものを何周もしましょう。自分の間違えたところをノートにまとめたりするとなお効果的です。

 基本的な知識や流れがわかってきたら、次は実際の過去問を解いてみることをオススメします。他大の過去問とかじゃだめなのか?と思うかもしれませんが、一橋大の世界史の問題は非常に癖があり同じような問題が出題されたことがあります。また、400字という制限字数の感覚をつかむといった観点からも過去問の演習は非常に大切だと考えられます。解き始める時期は人それぞれだとは思います。ちなみに僕はセンター試験対策の忙しくなる前の秋ごろから過去問を解き始めました。はじめのうちは400字を埋めることや、納得のいくような答案が書けないことでしょう。はじめから満足のいくような答案を書ける人はそうそういません。全然気にしなくて大丈夫です。ですが、絶対に解きっぱなしにはしないでください。解答は暗記するくらい読み込んで理解しましょう。これが正解だ!と自分で判断するのも難しいと思うので、可能なら添削してもらいましょう。過去問が終わってしまったら『一橋大への地理歴史』や各予備校の模試などの素材があります。一橋の世界史は出題される分野が特徴的なので、過去問研究が大切だと思います。

 過去問ですが、僕はいわゆる青本と赤本の2冊を併用していました。どの科目にも言えることですが赤本と青本では解答が微妙に違ったりします。答えが限られる数学のような科目と異なり、プロでもこれが正解だとする範囲に若干の広さがあるわけです。どちらが優れているとは一概には言えません、もし納得いかない点があれば自分で掘り下げてみるなり、先生に質問するのが良いでしょう。

文責:法学部1年 受験生パートチーフ

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日本史

【傾向】

 一橋の日本史は、大問3問、各大問の小問は3,4つで、各々大問ごとに400字が与えられている論述問題です。ほぼすべてが論述といってよく、単語で答える問題はほとんどありません。400字×3問という字数の多さだけでなく、小問ごとの字数指定はないので、自分でその問題のポイントをつかみ字数設定をも考えなければいけないことも難しいところです。

 しかし、一橋の日本史は、近年若干の崩れも見られますが、「出題範囲は決まっている!」とよく言われていることも特徴の一つです。時代区分をするならば、大問一は古代~近世史、大問二は幕末~昭和初期、大問三は太平洋戦争~戦後期となります。そして、各大問はテーマに沿って小問が出題されていることが多いです。一橋日本史で頻出のテーマをいくつかあげておきます。荘園、太閤検地、中世~近世の一揆、日本国憲法と明治憲法、松方財政、治安維持法、産業革命、井上財政、高橋財政、アジア太平洋戦争、戦後の政策、労働運動、などです。入念な過去問研究も大事な勉強の一つということです。

 文化史は出ないわけではなく、小問の一つとしては文化史も多く出題されています。また近年では過去問の流れとは違う不意を打つ問題も多いため、基礎からしっかり固めましょう。

【対策】

 日本史の論述問題というと、はじめは何をしていいかわからないかもしれません。そういう人は、一度過去問や河合塾やZ会が出版している論述問題集を読んでイメージを掴みましょう。論述問題とはどういうことを聞かれ、どういうことを答えるのかというイメージを持ったら、論述だからといって特別なことをするのではなく、まずはしっかり全範囲を通史して基礎を固めることが大事です。そのときに、「論述ではここのテーマを深く聞かれるのかな」、「こういう考え方をすればよいのかな」などと意識しながら通史しましょう。私は山川の教科書を念入りに読むことをおすすめします。通史用の参考書を使ってもよいと思いますが、教科書もしっかり読みましょう。

 通史が終わったら、または時間がない人は通史をしつつ、一問一答等を使いながら単語をひたすら暗記しましょう。流れがわかっても単語がわからなければセンターも論述も解けませんよ!私は東進ブックスの一問一答を使っていました。山川の一問一答でもいいと思います。またそれと同時に論述問題集をやり始めましょう。解かなくてもいいです。はじめは、思ったことを箇条書きで書いたあと答えを見て、論点整理など復習を徹底しましょう。論述問題集をやって日本史論述に慣れてきたら、過去問に取り組み、いよいよ一橋の日本史対策をはじめましょう!過去問は最低でも10年分以上、できれば15~20年分集めてもよいでしょう。一から自分で取り組んでもよいし、文章にはせず論点をまとめてから答え合わせをしてもよいと思います。その時の自分の実力に合わせましょう。自分で論述問題を解くことも大切ですが、問題やテーマごとに要点や語句をしっかり復習するなど実践より練習を重視しましょう。日本史は本番直前までやって損はないので、地道に頑張りましょう。一橋の論述問題を学ぶ上で、日本史の楽しさを知ることができます!「日本史の勉強するの楽しいな」と思えればこっちのものです!

 ちなみに、以下は私がどう勉強してきたかを書きます。上に記述したのとは異なっているかもしれませんが、参考にしてみてください。私は高三の春から勉強を始めて、通史も全然できていないし、論述が心配だったので予備校で日本史の授業をとってみることにしました。ちなみにK塾の○葉先生ですww 大手予備校の論述日本史のクラスはどれもとても勉強になるので、短期の講習などだけでも取ってみることをおすすめします。私の場合、毎週の授業の復習を重点的に頑張り、課題として出る論述問題(ただし教科書やノートを見ながら解いていた)を最低限こなしていました。復習は、授業でとったノートを見やすく書き直し、教科書や資料集で見た内容をプラスして書いていました。センターの勉強を始めるついでに日本史の単語等細かいところの暗記に入りましたが、それまでに論述を書く上での知識も同時に備わっていたと思います。センター明けからは、一年間の授業の復習を徹底しながら、一橋の過去問を15年分解きました。解くといっても400字を文章にしては書いていませんでした。箇条書きで重要なポイントや書くべきことをまとめてから答えと解説を読んでいました。時に時間配分等が心配になったときは時間を図って400字×3問を解いたりもしていましたが。とにかく反復して復習の日々でした。予備校の授業を取り始めてからは日本史の勉強をすることが楽しかったので、他の教科と比べたら苦ではありませんでした。

 日本史は勉強すれば必ずのびる教科だと私は思います。日本史を勉強して得た知識はこれから大学に入っても社会に出ても必ず役に立ってきます。頑張ってください!

文責:法学部1年 新企画パート担当

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地理

 まず,地理で一橋大学を受験しようと考えているみなさん…地理は好きですか? 「この科目が好きだから,楽しいから」という理由で一橋地理に挑むなら大歓迎です。しかし,地理を楽しめない人にはまったくもってオススメできません。それが一橋の地理なのです。

 一橋大二次試験の地理は,合計1200字程度の論述問題を120分で解くというものです。大問は3つ出題され,それぞれが50~250字程度の小問で構成されています。いわゆる「経済地理」の観点から世界を見るという大きな特徴があり,地図や統計資料を適切に読み取り,自身の持つ知識とどう繋ぎ合わせるかということが求められます。また,高校地理の領域をオーバーしており,教科書レベルの対策では高得点獲得は期待できません。量・質ともに最難関であることは間違いなく,現実的には「高得点」より「合格点」を狙うことになるでしょう。

 それでは,実際に出題されることが多い内容・傾向についてまとめてみます。

<系統地理 : 自然地理・人文地理>

<地誌(地理の諸要素から地域性を論じるもの)>

 なお,地域としては,日本と密接な関係を持つ東アジア~東南アジア・ASEAN,今後の発展が期待されるBRICs,そして一橋が大好きなヨーロッパ・EUに関連するものが多いと言えます。

 次に,最近の出題傾向に関して見ていきます。★を付したものは確実に得点したい部分,☆を付したものは標準的な知識を発展させて考えれば得点できる部分です。(あくまで僕の主観に基づいていることをご了承ください。)

<09年度>

  1. 世界地理の「スケール」 : 高校地理の範囲をはるかに逸脱し,難解。
  2. ★東南アジアの天然ゴム,および世界経済との関連性
  3. ☆ウェーバーの工業立地論 : これも範囲を逸脱。冷静に考えれば解答は可能。

<10年度>

  1. ★ニュータウンにおける年齢別人口の推移 : 満点解答も可。失点は大影響。
  2. ☆バングラデシュの稲作と,出稼ぎ労働 : 設問の意図を間違えやすい。
  3. ☆発展途上国の貧困と解決策 : 時事的な情報を知っているかが鍵。

<11年度>

  1. ★ヨーロッパの農業 : 字数が多く,過不足のない論述が求められる。
  2. 社会が地理に与える象徴的意味 : 新傾向。久々に空欄補充が復活。
  3. ★ベトナムの自動二輪車産業,および近隣諸国や世界との貿易

 これらの問題に対処するためには,まず系統地理的な思考力を定着・向上させることが大切です。どういう地理的な要因がどのような状況を産むのか,という理論を明確に説明できる考え方を身につけることで,一橋特有の問題にも対応できるようになるからです。その後,地誌学習を進める上で,系統地理の内容を着実に確認・整理しましょう。系統地理と地誌は,言わば緯線と経線のような相互的関係を持つため,系統的な考え方を地誌学習に活かし,また地誌的な情報をどんどんストックしながら系統地理の勉強を進めるということが可能なのです(たとえば,特定の作物がどの地域で多く生産され,それらの地域にはどのような共通の特徴があるか…など)。

 さらに言えば,日課として地図帳や統計資料(データブック・オブ・ザ・ワールド,世界国勢図会など),新聞やニュースの報道,経済新書などを読み,新たな知識を詰め込みつつ,今まで学習した事項の整理を行うことをオススメします。一橋地理では前述した統計資料の読解力だけでなく,最新の時勢についての知識も求められるためです。このような意味でも,「この科目が好きだから,楽しいから」という“地理好き”にだけ,地理受験を推奨します。

 そして,最終的な課題となるのが「論述力」です。解答用紙とともに下書き用紙も配布されますが,実際に1200字分を下書きしている時間はありません。点数を得るためには,まず,問題・出題者の意図をしっかり把握し,次に,解答に盛り込むポイントを数点挙げることが必要です。このポイントは,1つにつき25字前後を目安にするとよいと思います。制限字数に満たず,むりやり文章を引き延ばすという結果にならないためにも,予めこの作業をしっかり行うとよいでしょう。

 論述というものは,実際に自分の手で書き,見直し,感覚を合わせていくことが大切です。まずは何となく論述してみて,学校や予備校の先生などに添削をお願いし,フィードバックを貰うという作業を繰り返すうち,次第に力が付いていくと思います。また,論述練習を始めるにあたって一橋地理のハードルが高いという人には,出題傾向が比較的似ている首都大学東京(都市教養学部)の地理に触れてみることをオススメします。

 ここまで読んでくれた人はもう気付いていると思いますが,地理は短期集中的に力を入れて勉強するのではなく,日頃のスキマ時間を活用して知識や考え方を地道に貯め込み,本番に自分の持てる最大限の力を出し切るという科目です。「これだけやれば受かる」とか「どこを勉強すればいいのか」というラインはありません。しかしながら,後悔なく解答を終えることができれば,必ずや合格できると思います。受験生の皆さんが望みを高く持ち,最高の地理受験をできるように願っています。

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ビジネス統計

【傾向】

【対策】

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